1932年映画「ミイラ再生」ポスター
その10年前にツタンカーメンの墓が開けられた出来事からインスピレーションを得て制作された、ボリス・カーロフ主演の1932年の作品ミイラ再生は、ユニバーサルにとって初期ホラー映画の3冠となるうちの一作であり、ホラー映画というジャンルの定義付けをした作品である。すべてがクラシックであり、この作品のレアなポスターの原本もまた、クラッシクだ。現存する映画のポスターの中でももっとも貴重なものの一枚である。ユニバーサルの広告アートディレクター、カロリー・グロシュ氏がデザインを手がけた石版印刷のこのポスターは現在3枚のみが残っているとされており、今もなお今日の映画のポスターデザインを形成するビジュアル言語の素晴らしい初期の例として存在している。しかもすでに1997年の時点でもっとも価値のある映画ポスターとして記録されているのだ。桁外れの入札予想価格だが、二度とこのチャンスがないということを考えれば理解できる。ハンマーは10月31日に振り下ろされる予定だ。