1938 タルボ ラゴ T150 C ラゴ スペシアーレ ティアドロップ クーペ

ルイジ・キネッティはフェラーリの北米輸入業者になる前は、アルファロメオのレーシングチームのメカニックをしていた。アルファを離れて間もなく、フィゴーニ・エ・ファラスキ製のティアドロップボディを装備したタルボ・ラーゴ シャーシのフランス独占輸入業者になった。キネッティは、ここに掲載されている車、シャーシ番号 90034 を、ブガッティ タイプ 50 の代替としてアントワーヌ・シューマンに売却した。これは悪い考えではなかった。シューマンは、別の有名なブガッティ、タイプ 57 アトランティックを彷彿とさせるフィゴーニ・エ・ファラスキの No. 9222 のデザインに落ち着いた。1940 年のドイツ侵攻の際、シューマン一家はフランスから逃亡し、シューマンがエジプトに行ってフランスレジスタンスに参加している間、車を隠しておいた。シューマンは戦後フランスに戻り、50歳で亡くなりました。その後、この車はフレデリック・ダマンによって購入され、1948年のベルギーのスパ24時間レースでクラス優勝を果たしました。2005年に、この車はRMオートレストレーションによって徹底的に修復されました。このT150は、オリジナルのボディとオリジナルの色を保っており、内装もリフレッシュされたものの、オリジナルのままで、途切れることのない所有者の歴史を持っています。このT150は、カナダでオークションに出品され、最高850万ドルの予想価格が付けられています。