1954 フェラーリ 625 F1

華やかさと魅力にあふれているにもかかわらず、フェラーリが存在する唯一の理由は、レースの最高レベルで勝つことです。伝説のドライバー、アルベルト・アスカリの指揮の下、1952年と1953年に連続で世界選手権を制覇したフェラーリは、FIAがF2をモータースポーツの最高峰に引き上げたことに応えて、625モノポストを開発しました。優勝した500 F1をベースにした625は、2.5リッター直列4気筒エンジンを搭載してアップグレードされ、重量はわずか1,200ポンドを超え、170馬力を発揮しました。ファクトリーチーム用に6台、プライベーター用に5台、または「スターレット」として500が製造され、後に625規格にアップグレードされました。ここに掲載されているのは、シャシー番号0208Fで、1952年と1953年にベルギーのナショナルチーム、エキュリー・フランコルシャンによって17のイベントでレースに出場した500です。 1954年にフェラーリ工場で625仕様に改造され、シャシー番号が0540に変更され、さらに7レースに出場した後、750モンツァと交換されました。この車は1964年にヒルクライムレースに出場し、その後、さまざまな個人コレクションに入りました。20年以上にわたり単一所有者のコレクションであったこの車は、モナコで開催されるRMサザビーズの5月のイベントでオークションに出品されます。