1954 メルセデスベンツ W 196 R ストロムリニエンワーゲン
ファン・マヌエル・ファンジオ、スターリング・モス、トニー・ハルマン。この3人のレーシングレジェンドの道は、史上最も切望された自動車の1つ、メルセデスベンツ W 196 R ストロムリニアンヴァーゲンに集まることになる。シャシー番号00009/54は、もともと1954年12月に、1954年のF1仕様に合わせて作られたオープンホイールカーとして完成し、同じ時期にスターリング・モスがファンジオのメルセデスへの入団のために雇われた。ファンジオは、1955年のフォーミュラ・リブレ・ブエノスアイレス・グランプリ(ポイント制ではないイベント)でこの車を運転し、モスは姉妹車に乗り、ファンジオが優勝した。ファンジオとモスは、その年の後半にベルギーグランプリとオランダグランプリの両方で1-2フィニッシュを果たした。メルセデスは1965年にこの車をインディアナポリス・モーター・スピードウェイ博物館に寄贈し、その後59年間、トラックのオーナーであるトニー・ハルマン氏がこの車を大切に保管した。RMサザビーズは近々この車をオークションにかける予定で、最高5,500万ドルの値がつくと予想されている。