1955年型 メルセデス・ベンツ 300SL ガルウィングクーペ

1950年代のスポーツカーレーシング界を牛耳ってきたメルセデス・ベンツ300SL。メルセデスは、ミッレミリアやモンツァ、ニュルブルクリンク、ル・マン24時間耐久レースといった名門レースで優勝を獲得してきた。アメリカのメルセデスインポーター、マックス・ホフマン氏によってレーシングバージョンをベースとしモデルの製造が提案され、300SLが誕生したのだ。300SLは特別だが、この1955年型はガルウィングの中でもかなりレアである。1955年に製造されたこのモデルはニューヨークの買い手に売却された。1967年に元のオーナーから現オーナーの手に渡ったが、新車からこれまでの間、オーナーはその2名のみである。さらに注目すべきはこのクルマはオリジナルのコンディションを維持しており、リストアもされず走行距離は9万3千キロほどだ。このようなリストアされていないコンディションの300SLは他では聞いたことが無い。