1956年型 ポルシェ 356 スーパースピードスター
輝かしい歴史のあるクルマだからといって必ずしも名のあるレースで優勝するとは限らない。馴染みのクルマ同好会でふと自分の未来の妻になる女性と出会うような感じに近い。ロバート・ハウリー・ジュニアはペンシルバニアで精肉店との経営で成功し、ポルシェのスーパースピードスターをオリジナルのオーナーから購入した。ハウリー氏は51年間で3,000マイルほどしかこのクルマを走らせておらず、定期的にゴム枠にグリセリンを塗るなどとにかく最高のコンディションを維持させていた。まさにオリジナルと同じくらい優良な状態のハウリー氏のスーパースピードスターは、ポルシェがスポーツカー界で有名になったクルマの中でも最高の一台である。