1957 シボレー コルベット SS プロジェクト XP-64
コルベットはスポーツカーとして生まれたわけではない。ゾラ・アーカス・ダントフはニューヨークで展示されていたコルベットを見て1953年にGMに入社したが、グラスファイバー製の車体の下にあるものにがっかりした。アーカス・ダントフは1957年にコルベットにスモールブロックV8エンジンを導入するのを手伝い、自身のプロジェクトXP-64、GM初の工場製レースカーの土台を築いた。この車は、ビッグスリーが工場支援の自動車レースには参加しないとした1955年の紳士協定により秘密裏に製造された。アーカス・ダントフのチームは秘密裏にこの車を作り、セブリング12時間レースの締め切りに間に合わせるため300SLのフレーム設計をコピーしたと伝えられている。しかし、この車は機械的な問題でレースから撤退した。この伝説の車が今オークションに出品され、推定落札価格は500万~700万ドルとなっている。