1957型 F.B.モンディアル グランプリ レーシングバイク
1949年から1957年にかけて、ロードレース世界選手権で王者に君臨していたFBモンディアル。その間の4選手権で、絶対的存在であったモンディアルの創始者カント・ボゼッリ氏が本田宗一郎氏にモンディアルを譲渡し、それが後にホンダのバイクの基準となったのである。このモンディアルはセシル・サンドフォードが1957年の250cc世界選手権でハンドルを握ったもので、マン島TTなどで6冠に輝いた一台だ。かつて地球上もっとも進んだバイクであったこのモンディアルは、レーシング史において間違いなく重要な位置づけを担うバイクと言えよう。