1966年型 フェラーリ 500 スーパーファストシリーズⅡ クーペ
1964年に登場したフェラーリ500スーパーファストは、史上最速の公道走行可能なフェラーリだ。アメリカのグランドツアラーをベースにしたスーパーファストには、5リッターのコロンボV12を搭載し、60年代にしては驚くほどの速さの時速281kmにまで簡単に到達する。このシリーズⅡスーパーファストは37台のみ生産されたうちの33台目で、シリーズⅡモデルとしては12台のみのうちの8台目である。元々は、ロンドンの株式仲介人であり50年代〜60年代にF1で戦ったロブ・ウォーカーレーシングチームのバッカーであるジャック・S・ドゥルラッハへ届けられた一台だ。リストレーションとオリジナルのエンジンを搭載した500スーパーファストは、紛れもなくディスプレイ用ではなく走行用のクルマである。