1971年型 フェラーリ 365 GTB/4 NART スパイダー
1949年のル・マン24時間耐久レースでのルイジ・キネッティの勝利を称え、キネッティをアメリカでのフェラーリの専用ディストリビューターとしたエンゾー・フェラーリ。キネッティはノース・アメリカン・レーシング・チーム(NART)を創設し、フェラーリを世界中のレースに出場させた。このNART 365 GTB/4、一般的にデイトナとして知られるこの一台は、ジョヴァンニ・ミケロッティによるカスタムコーチワークをまとっている。これは公道用に製造された3台のうちの1台で、キネッティが妻マリオンに権限を与えたものである。このデイトナは1971年に標準ボディーワークで製造されたが、1975年にディーラーへと戻され、キネッティがカスタムボディーとしてキープしておいた一台だ。超貴重で基本的にリストアもされていないこのフェラーリ・デイトナは他のクルマとは一味違う。