1974 ポルシェ 911 カレラ RS 3.0
ポルシェは1974年にレース用シャーシの公認を取得するため、カレラ RS 3.0を55台製造した。ここに掲載されているグランプリホワイトのシャーシは現存する最良の例と言われており、ポルシェ愛好家にとっては一種の聖杯となっている。この車はもともと工場のデモカーとして指定され、任務を終えるとフランスのポルシェディーラーに送られた。オハイオ州のストッダード・インポート・カーズのチャールズ・ストッダードの手に渡り、ストッダードは20年近くこの車を所有した後、1996年に日本の著名なポルシェコレクターに売却した。2004年に米国に戻ったこの車は、走行距離が18,300マイルで、ナンバーが一致するエンジンとトランスミッションを今も保持しており、いまだにオリジナルのまま信じられないほど良好な状態で保存されている。カレラ RS 3.0はオークションで約200万ドルの値がつくと予想されている。