ベートーヴェン・エンペラー・コンチェルト・マニュスクリプト
ルードヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン作曲のピアノ協奏曲の第五番かつ全5曲の中で一番最後となる作品である「皇帝」は、もっとも演奏された協奏曲でもある。それこそが、この自筆の原稿を何よりも重要なものとしているのである。このベートーヴェン自身が書いた2ページに渡る原稿には、第1楽章の第2提示部のスケッチと第2楽章と第3楽章のアイデアがそれぞれ書かれている。1809年ウィーンで作成されたこの原稿は過去40年間で4つ目に世に出たもので、音楽史の記念品としてより貴重で価値のある一品とさせているのである。