カーサ・シカテラ
がっしりと、堅牢で、決して気取らない。カーサ・シカテラの外観の印象はこういった感じだろうか。しかしそのコンクリートの城壁を超えると、石の階段や開放的な空間が複雑に入り組んでいる。メキシコ、オアハカのビーチ近くにあり、一枚岩のような建物はすべてコンクリート製で、大きな段差を降りると芝生の生えたプール付きの中庭のある小さなオアシスへと続いていく。部屋はコンクリートが打ちっぱなしの中央テラスを囲むように配置されている。荒い外観とは対照的に、温かみを生み出す折りたたみ式の木製スクリーンがアクセントのインテリア。スクリーンを開けると自然光がふんだんに注ぎ込み、広大な海と空が広がる。