地球の市民

テキサス州マーファは、現代美術に馴染み深い人物です。砂漠の町には、エルムグリーンやドラッグセットのプラダマーファ、ドナルドジャッドのミニマリストの彫刻など、大規模なインスタレーションがたくさんあります。また、米国とメキシコの国境にもあるため、マークソープが21世紀の国境の価値に疑問を投げかける作品を作りたいと思ったとき、その場所はふさわしいようでした。提案された設置は、空飛ぶ円盤に似た磨かれたスチールディスクです。砂漠の地形の上に浮かぶ、その光沢のある外観は周囲を反映し、1日の特定の時間に風景に溶け込み、夜と昼、固体と虚空、さらには2つの隣国の区別さえぼやけます。