メゾン ERG
もともとは鉄道員の家として使われていた、築100年のスイス製の住宅がモダンな山の中の家としてイメージチェンジした。1911年に建てられた「メゾンERG」はモントルーのアルプス山脈に立っている。インテリアのほとんどの部分はリノベーションされているが、もともとあった鉄やウォルナット材の階段はそのまま残されている。階段の側面に使われた鉄格子からは熱や光を伝えるだけでなく、家族でのコミュニケーションにも使える面白い形だ。ミニマルな家具に合わせたオリジナルのコンクリート製パーツが、家全体をコンテンポラリーな雰囲気にまとめつつ、木の家具が素朴な温かみを生み出してくれる。リビングにある小さな木の板を付けた窓からは周りの山々が見え、一階のスライド式ドアを開ければ広々としてガーデンテラスに出てレマン湖やリグーリア海岸が見渡せる。