ミハエル・シューマッハの1996年式フェラーリF355GTS
ベネトンで連続チャンピオンを獲得した後、1996年シーズンに入ると、ミハエル・シューマッハはフェラーリに移籍した。もちろん、スクーデリアは新ドライバーに跳ね馬のロードカーでのドライブを楽しんでもらいたいと考え、最新の1996年型フェラーリF355 GTSをプレゼントした。この写真はその1台だ。1996年初頭に製作され、ブルー・ル・マン仕上げにペラ・クレマのレザーに塗装されたルーフを備えたこの車は、彼のロッソ・コルサ・レースカーよりも落ち着いた雰囲気だった。伝えられるところによると、シューマッハ自身が設定したこの車は、6速マニュアルギアボックスを備え、走行距離は47,500 km弱、運転席の背面にはシューマッハのサインが入った、魅力的なコレクターズカーであるだけでなく、自動車史の一部でもある。