マイルス・デイヴィスの1980年型 フェラーリ 308 GTSI クーペ
ジャズトランペット奏者のマイルス・デイヴィスはいつの時代でも、もっとも影響力のあるミュージシャンの一人であり、他のジャズミュージシャンと共にその名が世間に認知された。彼の1959年にリリースされたアルバムカインド・オブ・ブルーは、史上ベストセラーとなるジャズレコードで、音楽の歴史の金字塔である。デイヴィスは一度聞いた音を書き留めることが得意であり、彼の優れたセンスは音楽だけにとどまらなかった。それは彼の1980年型フェラーリ308GTSIを見ればお分かりいただけるだろう。フェラーリのもっともアイコニックなクルマの一つである308は1975年にディーノ246 GTに代わったもの。デイヴィスの308は新車同様のコンディションで、走行距離も1万5千キロほどしかなく、ダークブラウンのレザーインテリアを覆うイエローのエクステリアが美しい。前オーナーのように、このフェラーリもタイムレスなクラシックである。