ヤシカ Y35 dデジフィルムカメラ
ヤシカのルーツは1965年に発売されたヤシカエレクトロ35をピークに、1949年長野県での創業に遡る。ヤシカが事業を撤退して久しいが、ヤシカブランドはエレクトロからインスパイアされた「Y35 digiFilmカメラ」として健在だ。レンジファインダー式のボディには35mm f/2.8レンズに14メガピクセルセンサーを搭載。しかし、そのスペックよりもこれまでにない撮影体験に惹かれる。フィルムのような「digiFilm」カートリッジを交換してISOを調整したり、撮影するにはフィルムを巻き上げなければシャッターが切れない。瞬間を切り取り、次の構図へ反映させるアナログなルックス。画像はSDカードに保存されるが、ディスプレイの代わりに「フィルム」と単3系電池2本を入れるコンパートメントになっていたりと、まさに古さと新しさのバランスをとったような一台だ。